プロジェクトは県が発案し、徳島市内で藍染製品を製造する「あおし」と「古庄染工場」が協力。世界的に活躍するデザイナーのラニ・ハッタさんの指示に応じ、2工房の職人がヒジャブなどの生地を染色して仕上げる。
作品が完成すれば、ムスリム向けファッションの店をニューヨークで営む元女優のテティ・ロンピースさん=インドネシア出身=を通じて、ニューヨークのショーでお披露目する計画だ。
ラニさんは7月上旬、テティさんと共に来県し、藍染工房で藍染を体験。「いろんな染め方ができ、青色のグラデーションは魅力。世界のトレンドになる可能性が高く、若者をターゲットに作りたい」と語った。
今後、ラニさんが指定する生地に2工房がサンプル染めを施し、染まり具合などを確かめた後、本格的にデザインする。
ムスリム人口は世界で約16億人。ムスリムファッションに藍染が採用されれば市場は大きく広がる。藍染では通常、イスラム教徒の戒律で禁じられている酒が用いられるが、酒を使わない製法もあることから売り込みが可能と判断した。
あおしの梶本雄大社長は「イスラム圏で青は神聖な色とされているそうで、親和性がある。広がればインパクトは大きい」と期待を寄せる。「現代の名工」にも選ばれた古庄染工場6代目の古庄紀治(としはる)さんは「初めての試みで面白い。生地によって色目が変わるので早く試したい」と生地が届くのを心待ちにしている。
【写真説明】藍染のムスリムファッション制作に向け、藍染作家の指導で染色体験をするデザイナーのラニさん(中央)=徳島市吉野本町のあおしの工房
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