2017年8月10日木曜日

ジレと言ってすぐになんのことだかわかる方はかなりファッションに精通している方 - asahi.com

ジレと言ってすぐになんのことだかわかる方は、かなりファッションに精通している方。

日本では一般的には、ベストやチョッキと呼ばれている袖のない上着のことで、スーツのインナーとして使われることが多く、ビジネススタイルの名脇役としてのポジションを確立していました。

ところが、最近はこのジレが主役としてスポットを浴びるようになりました。

特にピッティの会場では、日本では見られないさまざまなジレスタイルが登場しています!

こちらの御仁は、トレンドのWジレ。
ネクタイをコーディネートすることで、かなりビジネス色が強く見えます。
全体を茶のグラデーションにしているので、個性の強いWジレも品よくまとまっています。

余談ですがピッティでは、ネクタイ(スーツを着用していても)をしていても素足で革靴が主流派。日本では考えられませんが、ソックスを履いている人を探すほうが難しいくらいです。

こちらは、カジュアルバージョン。
ジレ・スタイルに初めてトライしたい方は、この御仁のようにジレとパンツの色を同系にするのがポイントです。

やはり最初の一着は、ブルー系が万能。この御仁は、コットンパンツですが、ジーンズでも似合います。

ジーンズに白シャツ、白スニーカーという誰もがもっているアイティムが、ジレをプラスするだけで新鮮な着こなしに生まれ変わるので、ぜひお試しください。

こちらの御仁のジレは、ヨーロッパの民族衣装であるチロリアンジャケットに合わせるものに似ています。

きっとこの御仁は、そうしたチロル地方の衣装を熟知したうえで、現代的に着こなしをアレンジしているのでしょう。

例えば、このコットンの短パンは、裾がひも付きで縛れるようになっていますが、伝統的なものはウール製で、ひもが編み上げでつくようになっています。

帽子もシンプルな中折れ帽ですが、チロル地方では鳥の羽根がついたつばの短いものを合わせるのが一般的。

それにしても、この御仁のスタイリングは秀逸です。

Tシャツと白スニーカーを使うことで、見事にクラシックな服を現代的にバージョンアップさせています。

こういう着こなしが見られるのもピッティならではです。

プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもマネできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウォッチを続ける。

Photograph & Text:Yoichi Onishi

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写真・図版

メンズファッショントレンド イタリアからの便り6

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